上田 光里
(2015 年度高知大学医学部卒業)
現在はプログラム1年目の専攻医として、指導医・上級医の指導のもと、外来や病棟でさまざまな患者さんを受け持たせていただいています。まだまだ未熟ですが、ゆったりとした高知の暮らしや人のつながりの中で患者さん一人ひとりに寄り添った医療に関われることが、今の私の糧となっています。精一杯、成長しながら、少しでも地域医療に貢献できればと考えています。
江端 千尋
(2015年度高知大学医学部卒業)
私は1年目は高知医療センターで主に専門科をローテートして学び、2年目は県東部の中核病院である高知県立あき総合病院で一般内科を中心に経験を重ねました。そこでは、住み慣れた地域で最期を迎えたいという患者さんの思いや、地域で医療が完結できる満足感に触れることができました。3年目の野市中央病院では、地域の規模が小さい中で、多職種連携による退院調整や在宅医療など経験の幅も広がりました。患者さんやご家族と深く関わり、病気だけでなくその人の思いや背景も診る。それが総合診療医の魅力です。ぜひ多くの研修医の皆さんに目指していただければと思います。
東山 祐士
(2014年度自治医科大学卒業)
2、3年目にお世話になったのは山間部の梼原病院です。幡多けんみん病院が救急を受け入れる側だったのに対し、梼原病院は救急患者を送り出す側。どこまでなら自分で診られるのか、どこからは送った方がいいのかという線引きをここで学ばせてもらいました。 今後、高齢化が加速する中、病気の治療はもちろん、どう病気と付き合っていくかがより重要になってきます。それを担うのは総合診療医。大きな使命を感じています。
西原 桜子
(2013年度 自治医科大学卒業)
当科では、総合診療Ⅱを担当し、6名のベテラン指導医のもとで安心して研修ができます。現在2名の専攻医の先生が研修中で、病棟や外来を担当し、曜日を定めて内視鏡や超音波検査などの研修もあります。外来は、毎日4列で運用され、複数の病気を抱えどの診療科を受診したら良いか迷っているとか、紹介状を持たずに来院した患者さんなどを診察します。院内には43の専門診療科もあるので、困った時にはいつでも相談できる恵まれた環境にあります。病棟では、救急医療センターと連携して幅広い分野に渡る救急症例も豊富に経験できます。
高知医療センター 総合診療部長、臨床研修管理センター長 澤田 努 先生
当幡多けんみん病院内科では総合診療Ⅱ及び内科領域の研修を行います。これまで3名の日本プライマリ・ケア連合学会認定の総合医・家庭医養成プログラム専攻医の指導実績があり、現在も1名の総合診療専門医を目指す専攻医を指導しています。幡多地域の最後の砦として、よくある疾患から希少疾患まで幅広く経験でき、日常診療で必要となる各種手技の習得も可能な体制を整えています。また疾患のみではなく、生活者としての患者・患者背景を視野に入れた対応を学んでいただけるよう心がけています。幡多地域の豊かな自然を楽しみながら、ぜひ一緒に総合診療専門医を目指しましょう。
高知県立幡多けんみん病院 内科部長(統括)、研修管理センター長 川村 昌史 先生
当院は、地域に根付いた中核病院として、近隣の診療所からの紹介および高次の医療機関からの転院が多数あり、救急指定病院として年間300台前後の救急搬送を受け入れています。外来での疾患も多岐にわたり、さまざまな症例が経験できますし、他科の先生にも気軽に相談ができるため、知識の幅が広がる環境にあります。また、特別養護老人ホーム オーベルジュも併設しており、医療と福祉の連携についても勉強できます。香南市は、高知県の中でも人口減少が少ない地域で、若い世代もたくさん住んでおり、また病院の場所は、南海トラフ大地震による津波からも安全とされています。
野市中央病院 院長 公文 龍也 先生