高知家総合診療専門研修プログラム

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高知家総合診療専門研修プログラムとは高知家総合診療専門研修プログラムとは

高知家総合診療専門研修プログラム(以下、高知家プログラム)は、高知大学医学部附属病院を基幹施設とし、他に県内34の医療機関が連携施設として参加する全国でも最大規模の総合診療専門研修プログラムです。
高齢化や過疎化、医療資源の中央集中など多くの課題が全国に先行する高知県全域をフィールドにしており、地理的にも医療機能的にも多様な場において各施設の特徴を活かした研修が可能です。また、志望するキャリアに合わせたオーダーメイドな学びが構築できるため、将来、都市でもへき地でもあらゆる環境において責任を持って診療ができる総合診療専門医になることができます。

高知家プログラムの特徴

四国最多の育成実績 2018 年の制度開始以来、四国で最も多くの総合診療専門医を育成しています。
35施設が集結 三次医療を担う大学病院から地域の中核的な病院、プライマリ・ケアを担う診療所までさまざまな医療機関で構成されています。
学びをオーダーメイド 高知大学医学部附属病院が基幹施設として、志望するキャリアに応じた適切なローテート研修ができるよう調整します。
地域に密着 地域包括ケアシステムの一員として、多様な経験を積むことができます。

高知家プログラムが育成する7つの資質・能力

目指すのは、病院、診療所などで活躍する
確かな診療能力と、地域包括ケアシステムのリーダー
となる資質を備えた総合診療専門医の養成です。

専門研修の流れ専門研修の流れ

高知家プログラムは、専門研修1・2年次と専門研修3年次に分かれており、それぞれ研修の目的や内容、研修施設が異なります。

専門研修1・2年次専門研修1・2年次

「総合診療Ⅱ」「内科」「小児科」「救急科」を中心に研修

「総合診療Ⅱ」「内科」を主軸とした10の連携施設群コース(モデルコース)をベースに調整

希望により「その他領域別」の研修が可能

他の専門領域のダブルボード取得にあわせた変更が可能

研修の目標

患者の健康問題を把握し適切な評価を行い、Common diseaseについては、上級医の指導のもと治療方針を決定することを学ぶ

患者の健康問題について心理社会的な問題を含めた評価を行い、多職種と協議しながら治療・ケアの方針を決定することを学ぶ

専門研修1・2年次の連携施設群コースを見る 専門研修1・2年次 一週間のスケジュール例

専門研修3年次専門研修3年次

「総合診療Ⅰ」を研修

20の連携施設から専攻医のニーズにマッチした研修施設を調整

希望により、週1回、補完研修が可能

研修の目標

複数の健康問題を持つ患者、複雑な社会背景を抱える患者、在宅医療・看取りを必要とする患者に対し、多職種協働のもとで適切なマネジメントを行うことを学ぶ

専門研修3年次の研修施設を見る 専門研修3年次 一週間のスケジュール例
3年間の研修終了後 総合診療専門医取得

成長を支える手厚いキャリアサポート成長を支える手厚いキャリアサポート

ポートフォリオ発表会

年2回、研修中に作成した各自のポートフォリオを持ち寄って発表します。異なる研修先にいる専攻医や指導医からの質問やフィードバックを受けて新たな気づきや学びを得ることができます。

総合診療セミナー

コミュニティ・ケア、メンタルヘルス、臨床研究、EBM、救急、漢方など総合診療医として身に付けていくべき領域について専攻医・指導医がともに学ぶ機会を定期的に設けています。専攻医の希望に応じて内容を決め、その道のエキスパートを招聘しています。

各種研修会への参加支援

日本プライマリ・ケア連合学会学術集会などの全国で開催される学会や総合診療に関する知識や技術のブラッシュアップにつながる勉強会への参加を推奨しています。参加にあたっては一般社団法人高知医療再生機構の専門医等養成支援事業を利用した参加費・出張旅費の助成制度があります。

施設外指導医

救急科研修や小児科研修といった総合診療専門研修以外の期間や研修施設でも、総合診療医としての学びと振り返りが途切れることがないように専攻医の希望に応じて施設外指導医を決めています。メンターとしての役割とともに定期的な振り返りやポートフォリオの作成支援を行います。

プログラム統括責任者よりプログラム統括責任者より

医療技術の進化とともに、AI が診断や治療の⼀端を担う時代が到来しつつあります。しかし、人々の暮らしに寄り添い、心の機微に耳を傾け、地域の中で共に歩む医療は、いかに技術が進んでもAI には決して果たせない領域です。総合診療医とは、年齢や臓器、疾患といった枠を超えて、人と その生活背景、家族関係を深く理解し、地域社会にも目を向ける「地域を診る医師」です。 高知家総合診療専門研修プログラムでは、人⼝集中地からへき地・離島、中核病院に至るまで、さまざまな医療現場を舞台に、地域のリアルに真摯に向き合う⼒を育んでいきます。病を診るだけでなく、生活、人生、そして社会を見通す幅広い視点を持ち、地域を⽀える中心となる医師を育成します。人のそばで、地域のなかで、生きた医療を学びたいあなたの参加をお待ちしています。この高知の地で歩む3 年間が、きっとあなた自⾝の可能性を大きく拓くことでしょう。

高知家総合診療専門研修プログラム 統括責任者
高知大学医学部 家庭医療学講座 教授 阿波谷 敏英

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